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広告の役割を担ったTシャツ
1960年代のアメリカでは、大手企業のロゴなど、デザインプリントがされた広告としてのTシャツが広まっていき、そのロゴ付Tシャツは、一種の”コミュニケーションツール”となりました。また、1970年代の”カウンターカルチャー”に後押しされて、そうしたロゴであったり、大手の企業のマークなどをもじった、パロディデザインのロゴがデザインされたTシャツも出現するようになりました。
こうした”パロディTシャツ”は、現在のTシャツシーンにおいても、一つのデザイン的なジャンルとして、Tシャツや、デザインの愛好家達に親しまれています。
こうしたTシャツは、元々はひとつのメッセージ性を保つものであって、そのTシャツを着る人の思想・または所属までをも連想させる存在でした。
60年代後半から起こった、”ヒッピー・ムーブメント”がその代表格ともいわれ、メッセージ性あふれるデザインのTシャツが溢れていった中で、企業もそのTシャツを持つ有用性に気づき、様々なキャンペーンに利用されていったのでした。それに伴い、Tシャツのデザインで広告効果を狙うために、企業広告Tシャツも”ユニークさ”が溢れるTシャツを作るようになっていきました。 その後、様々な街・美術館・通り・そして大学やカフェなど、ありとあらゆるジャンルで、様々なデザインのTシャツ、が作られるようになっていきました。
また、純粋な広告としてではなく、そのTシャツを着る人が、どこを旅してきたかが一目でわかるようなツールとしての役割を考え出した人もいます。
その中に、ミルトン・グレイザーというグラフィックデザイナーが1976年に手がけた「アイ・ラブ・ニューヨーク」のロゴ。このシンプルで、メッセージがハッキリと伝わっているロゴは、あっという間にアメリカの象徴となって、アメリカだけではなく、世界中のありとあらゆる地域のお土産Tシャツに影響を与え、デザイン界にも大きな衝撃を与えまました。
この、Tシャツに使われるために作られた有名なロゴは、あの世界貿易センタービルの崩壊後に、アメリカの星条旗と、このNYのシンボルマークが、ニューヨークと、アメリカの人々を勇気づけるのにも大きな役割を果たしました。
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Last update:2023/3/8